ENo. 2 - 酒場の娘
Profile:
──台詞と役割は果たしている。
本来の世界の道行の行き先は定められた。
何ら関係なく、ただすれ違っただけの少女の言葉ひとつで。
蝶の羽ばたきは身軽なものだろう。
瞬く間に。
ただ、それだけの役割だった。
だから、あそこに囚われている。
いいえ。彼女は生きていました。
あそこにいるのは、自分の意思です。
ただし世界から俯瞰してみると、そうなるのでした。
生きていることの証拠として。
何も知らないのです。
何も起こりません。
最後まで。
◆
どこかの世界にある閑古鳥の鳴いている酒場の娘さん。
特に書くこともなく、普通の女の子。
家の酒場が閑古鳥なので、なんか繁盛したら嬉しい普通の女の子。
酒場の繁盛はもう諦めている。
父親は飲んだくれている。買っても買っても、安酒は飲まれていく。
母親は相変わらずなかなか戻らない。お金だけが置かれている。
誰が来るんだろうこんなところ。
宣伝したところで、街にはもっといい社交場があるのだった。
集客力はなく、やる気もなく。
昔見た景色は幻かと。
だからと言って、そこから出る気もない。
弱い人間は旅立つすべを知らない。
危険な魔物が出なくなってなお、旅は恐ろしいものでしょう。
無惨に殺されたくないのです。これは普通の感覚。
街に行くのさえ大変なんですから。
たとえ魔術を教わろうと。
力を持ったとは思わない。
これは足ではない。
──諦観。
鼻からどうしようもないことだから、あっさり受け入れて割り切っている。
ずっと昔に。
それならその中で楽しく過ごしたほうがいいですからね。
そういう形でしたたかに。
そういうことは上手な方。
平和、平穏、凪いでいる。
安定していました。私の生活はどこまでも。
トキメキも、どきどきも、どこまでも遠くて、届かない。
期待をしない。
素直に受け止めました。
そういう、天命。
まあ、ただ、本当に幸運なことに、人も来ないわけではないですから。
──時折を楽しみに。その会話を対決に。
柔らかな思い出は頭の小箱の中に。
それだけでした。
◆
歳は17。身長は155。
◆規約違反でなければオールフリー ギャグも不穏も何もかも受け付けます
◆メッセ急に飛ばしてきてもらっても構いません
◆何処かで見た人もいるかもしれませんが、本人です
◆画像はもなガールメーカー様で作成・一部アイコン死体さんから
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