
ラナンキュラス
『………………』

ラナンキュラス
『……誰かに教えを乞うなど、今までのわたくしならば、考えもしなかった事ですわ』

ラナンキュラス
『何故ならそれは、誰かの下に入る――という事に、他なりませんから』

ラナンキュラス
『バルーンアートを、覚えようと思いましたの。思ってしまいましたの』

ラナンキュラス
『カードマジックと違って、魔法で誤魔化しが効かなそうでしたので』

ラナンキュラス
『今のわたくしが、元の世界で見せられる相手など、あのカミサマくらいしかおりませんのにね』
『……』

ラナンキュラス
『ノイに見せたい、なんて、馬鹿な考えが過ってしまいましたのよ』