このカフェにいらっしゃるみなさまにとっては、どうやら
『魔法』の定義がずいぶんと広いようですわね。
ある時、
道化師の方がご披露なさった
手品を、みなさまは『魔法』とお呼びになっていましたの。
正直に申し上げますと、わたくしからいたしますと、確かに見応えはありましたが、結局それは
『魔法』とおっしゃるにはくだらない小手先の技能に過ぎませんわ。
……けれども。もしほんのひとつでも、そのくだらないそれを、身につけようと思いましたなら。

ラナンキュラス
『わたくしにも、何かが見えてまいりますのかしら?』