Chapter02-01

記録者: A Good Egg (ENo. 113)
Version: 1 | 確定日時: 2025-12-03 04:00:00

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あなたがふと気が付けば、真っ白な部屋に居た。
そこには椅子がひとつ置いてあるだけで、他に何もない。

あなたが以前来たあの部屋と、まったく同じに見える。
壁に触れても感触は無く、すり抜ける事も出来なければ
もうひとつの椅子を見る事も叶わない。

──あなたが椅子に座れば、部屋は拡張されたように感じる。
視界の向こうに椅子があり、そこに誰かが座っている。

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「あれ?」

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「あはっ、すごい。君っていつの間に居たの?
 ちっとも気付かなかった!だってさっきまで誰も居なかった、
 君の音はひとつも聴こえて居なかった!きっと何かが君を導いたんだね」


奇抜な色彩を纏った少年が、にこやかに楽しげにあなたを見ている。
足をぶらぶらと揺らしながら、まるで軽やかな旋律そのもののようだった。
胸元に下げた横笛が、少年の小さな動きに合わせて微かに揺れ、
そのたび、金属が擦れ合う透明な響きが空気を震わせる。

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「ね、僕さ、訊いてみたい事があるんだけど、いい?
 きっとこれは風の導き、新しい楽章の予感!
 今まで聞いたことのない音に出会えそうな気がするんだ!」


少年はあなたに体を傾け、目を輝かせる。
質問を投げかける瞬間でさえ、ひとつの“旋律”を紡ぐように。

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「──君はさ、大人になるってどういうことだと思う?


──あなたは“大人”とは何だと思いますか?

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「僕はね、毎日新しい音を探してる。
 繰り返しばっかりの退屈な道ばっかり歩いてたら、その曲は死んじゃうでしょう?」

空中に弧を描くように指先を動かす。
まるで目に見えない五線譜に、音を刻むみたいに。

その仕草に合わせて、笛が揺れて微かに音を鳴らしたような気がする。
それが空耳なのかどうか、判断できない。

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「僕から見たら大人って、死んだ曲をずっと流してる人たちだ。
 一体何が楽しくてそんなことをしてるのか、僕には全然分かんない!

 君はどう思う?大人ってもしかして僕が知らないだけでもっと楽しいものなのかな?」

Answer
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「……あれぇ?!」

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またこの゛部屋れす゛かぁ゛?!!?!

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「どうして…以前に迷い込んでもう一度なん゛て……」

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当羽今度こそ“戒め”を受けることになってしまうんじゃ…!!

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「いやです、嫌ですぅ、出して゛くだしゃいぃ゛〜……!!」


【泣く声がが数分続く】


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あぅぅ…!

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「…以前と同じように、答えれば出していただけると言う考えでよろしいでしょうか」

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「では…当羽の答えをお答えいたします」

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「この間のカメラ様…アンドロイド様ではなく、人間の言うことであれば、尚更お答えしなければいけません…」

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「“あなたのための天使”ですから」



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「それで…大人になるということの解答を行います」

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「大人になるとは成人年齢に達することですが、今回はそのような答えは求められていないのでしょう」

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「ですから…当羽の考えを口にいたしますと、大人になることは責任を持つこと」

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「責任を持たなければいけない位置に辿り着いたということ」

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そのぉ…子供は自由奔放に新しきを得るために走り回ります」

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「まだ学習段階ですからどれだけ責任のないことをしてもいいと当羽は考えます。学ぶのなら」

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「でもぉ…大人はそうは行かないもの」

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「責任が発生し、それを守らなければ、自信のある位置は落ちていくばかりでしょう」」

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「…それではいけませんから。責任を果たせるように人は振る舞っていくのだも当羽は考えます」

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「……」

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答えになってましゅかぁ…?!

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「天使には大人も子供もなく天使しかありましぇんから゛ぁ……」

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「当羽の知る人間社会を参考にお答えいたしましたごめんなさぃい……!