TOIKAKE
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Chapter03-03
記録者:
ロズレット
(ENo. 25)
Version:
1 |
確定日時:
2025-12-03 04:00:00
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「……そっか」
一言だけをぽつりと落とし、その後の言葉を探すように目が泳ぐ。
何かを言えば軽くなってしまうし、黙れば重くなる。
その中間を彷徨うような視線の動きだった。
「いや、なんかあんま気の利いた事言えないや。
テキトーな相槌を簡単に言うのは失礼っていうかさ……」
女は椅子にもたれかかり、髪を指で弄りながらぼやくように言葉を零す。
……指先で“間”を誤魔化しているようだった。
「……じゃあ、さ、クロ。
クロって
誰かに期待されたりすること
って、ある?」
「
……誰かに期待されてるって思うの、疲れない?
」
──あなたは、“期待”に対してどのような感情を抱きますか?
sample
「ウチさ、親とか先生とか、あと周りの人とか……
期待されるとさ、なんかこう……自分のペースで動けなくなる気がして」
「でもさ、期待されるのって悪いことじゃないのも分かるんだよね。
褒められたり、認められるのって、ちょっと嬉しいし……」
言葉はゆっくりと紡がれていくなか、指先だけが落ち着きなく動く。
笑っているような、笑っていないような声だった。
「けど、期待ってさ、“応えられなかった時の怖さ”までセット販売なんだよね。
おまけに“努力不足に見られちゃうリスク”付き」
「嬉しいのに疲れる。
ありがたいのになんか苦い。
クロはそういうの、ない?」
Answer
「期待? まあよく見てくれてるやつからの期待は嬉しいぜ? 誰だよお前みたいなやつから期待されんのは好きじゃねえけど……」
言いつつ、この身分故に『よく見てくれる』存在は相当少ない。というか多分いない。
まあ要するに、責任感のない期待は好きではないのだろう。
どちらかと言えばPLが。
「まあ、沢山期待してくれるやつがいると……それぐらいに見られてるんだなって、参考にはなるから、初対面一発期待されたりしても、一概に嫌とも言えないな」