シロの誠実な態度にニコニコと嬉しそうに微笑んでいるだろう。
どうやらこちらの姿ははっきりとそちらに届いていないとしても。
次の問いかけに一瞬目を見張り、少し目を閉じて笑みを浮かべながら答える。

「期待されると嬉しいけどちょっと疲れるの、あるよね~。めっちゃ分かる」

「俺、子供の頃はあんまり期待されない方だったんだよね。お前は出来損ないだから、って尻叩かれる方だった。でもそれって失敗してもなんか、そりゃそうだって感じで気楽だよね」

「学校に入ってから友達とか先生から褒めてもらえるようになってからは、ホント怖かった。今は褒めてもらえたけど、次失敗したら、家に居た頃みたいにがっかりされたらめっちゃ辛いなって」

「学校の友達とか先生とか、本当にみんないい人たちですごい人たちだったから、そういう人たちにがっかりされたら本当に凹むよね。優しい人も多かったから、失敗しても全然許してくれるんだけど、それもなんかいたたまれない、ってやつ?」

「でも、でもさ、全然期待してないよ、気楽にやって、っていうのもさ、一回期待してもらった嬉しさ知っちゃった今だとちょっと寂しんだよね。めんどくさいね」
そう言って困ったように笑っているだろう。