三度訪れた白い部屋、今度の話し相手はどんな人だろうか。
期待半分、不安半分腰を下ろして現れたシロ、と名乗る女性にニッコリと人懐っこい笑みを浮かべる。

「おれはダミアンっていうんだけど、キミが呼びやすいならクロでいいや。」

「俺もこの部屋のことはよく知らないけど、なんかちょっと話てれば帰れるっぽいよ。夢の共有っぽい感じ」
事情を知らなそうなシロの様子に、安心させようとそんな事を言いつつ、ふとこの夢の共有を繰り返して問題ないのだろうか? と言う疑念がよぎる。
しかし、その不安をシロに伝染させては良くないだろうと表情には出さず、人懐っこく続ける。

「まぁまぁ、訳わかんなくて困るのも分かるけど、だからこそ適当にダラダラして終わらせようぜ」

「つって、適当言いながらなんか重たい話題だな? 」

「あーでもわかる。絶対あったほうが嬉しいよな。生きる理由」

「俺もなんとなく死にたくないから、くらいの理由で生きてるなぁ。」

「子供の頃は逆に、死んだほうがいい理由の方があって、でも死ぬの怖くて嫌だったから生きてて、でも今は生きててよかったなって思うよ」

「理由が見つかったらいいけど、理由が見つかるまでなんとなくでも生きてたら、いつか見つかるかも知んないよ。それで良いんだと思うよ」