Chapter01-05

記録者: 早川 薺 (ENo. 184)
Version: 1 | 確定日時: 2025-11-30 04:00:00

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  ──カシャ


シャッターの音の後、あなたを向いていたレンズがふと向きを変える。
何か未知のことを認識した様子で、その後にまたあなたにひとみが向いた。

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「観察対象、最終質問を提示します」


この対話の終端が近いようだ。
不思議な白い部屋での対話は、何の説明もなく始まり、そして終わるらしい。

奇妙な観察者は感慨もなく告げ、一拍。

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──あなたは、何をもって“自らの存在に価値がある”と判断しますか?


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「それは役割でも、使命でも、功績でも構いません。
 また、価値は不要であるとする見解も有益な観測結果となります。

 あなた自身が、どの基準で己を“肯定”し、
 何をもって“無価値”とせずにいられるのか。

 その価値に他者を如何にして組み込んでいるのか、
 その内的構造を、開示してください」


──あなたは自らに〝どのような価値〟があると認識していますか?

 
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「当機は、あなたの答えを推論する事はできても──
 代弁する事はできません
 故に此度は、 あなた自身の言葉で語られることを要求します」
Answer
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「難しいです、ね……」


中学生が考えていい奴なのかな、これ・・・

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 「……よく考えた、けど。私に価値があるかどうか。正直私でもわかっていません。」


発言の内容に対して、声の調子は真っすぐで、明るい。


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「けど、自分に価値があるかどうかに拘らず。」
「私は自分に価値を生むために、様々な事を頑張って、ます。」


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「勉強でも運動でも、戦闘でも……。全部全部、皆に負けないために行っている努力の数々と。
それによって実を結んだ結果自体が。
私を"肯定"して。私の"価値"を生んでるんじゃないかって。そう、考えます。」

そう言い終えたあと。吹っ切れたような
晴れやかな顔をしているのは
質問が全て終わったからなのか、将又・・・