Chapter02-03

記録者: メルエミリー・カヤナイティア (ENo. 79)
Version: 1 | 確定日時: 2025-11-30 04:00:00

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奇抜な色の羽織をひらりひら。
あなたの言葉を頷きながら聴いて、なるほど!なんて相槌を入れた。
少年にとってあなたの言葉は新鮮な音列なのだろう。
ありがとう!なんて言葉は程々に。また次のトイカケがあなたに振られた。

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「ねえねえ、君に訊きたいんだ。
 僕ってさ──いつも思うんだ。“正しいこと”って何なんだろうって?」

少年は笛を軽く指先でくるくる回し、空気に音の波を描くようにして言う。

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「だってさ、僕が吹く笛が誰かを笑顔にしたとき、
 それは“正しいこと”な感じがするでしょ?
 でも、もし誰かが嫌な気持ちになったら……それは“間違い”になるのかな?」


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「ね、君は──“正しい”ってなんだと思う?


──あなたは、何をもって“正しい”と判断しますか?

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「僕はさ、間違いなんてないと思うんだ。
 高い音も低い音も、速いテンポも遅いテンポも、全部必要で、
 楽しさも悲しさもぜーんぶ、大事なものなんだ!
 だから全部正しいって言えるんじゃないかなって」

見えない舞台の上で踊るように広げた両手。
世界のあらゆる感情を抱きしめるかのように、無邪気で貪欲だ。

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「たとえ誰かが“間違い”って言っても、
 そのせいで誰かが笑ったり泣いたり、変わるなら、
 それは正しいことになるんだ!」

少しだけ、笛の端がきらりと光った気がした。
正しさは、正解ではなく──変化そのものなのだと、少年は信じている。

少年は笛を胸に抱き、満足げに微笑んだ。

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「僕は“自分が正しい”と信じてる。だから誰かに間違ってると言われても気にならない!

 君はどう?周りの音は気にしちゃうタイプかな?
 それとも、君も自分の旋律を持っているのかな?
 ──君にとって“正しい”て何?」

Answer
──あなたは、何をもって"正しい"と判断しますか?



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メルエミリー
。o(……また随分と、思考実験地味た質問をしてくるな……)

正しさ。
其れは、汎ゆる理由で如何様にも変化する、万華鏡の様な概念。
雪国では疎まれる氷が、常夏の島では一時の恵みと安らぎとなるように。
真昼と夜闇、其々に意味があるように。
魔王を倒した勇者が、逆に民衆に恐れられ毒殺されるように。


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メルエミリー
「…………
 〔強いて、言うならば〕

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メルエミリー
其の時の状況、複数視点での分析に依って……〔でしょうか〕



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メルエミリー
「……〔物事の真実とは、複数の視点で確認して、漸く浮かび上がるもの〕
 〔そして〕……真実とは、常に1つだけ、とも限らない

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メルエミリー
〔故に〕……〔其れ故に、こそ〕
 〔視点の固執や、早とちりには、気をつけたいものです〕

此の亜人少女は、冷静沈着を心掛けている模様。