Chapter02-04

記録者: "□□の□□"、其の道中 (ENo. 124)
Version: 1 | 確定日時: 2025-11-30 04:00:00

クリックで開閉
風が通り抜けるような軽い笑い声は相槌のように。
ずっとにこやかに話を聞いている少年は、納得したみたいに数度頷いた後。

icon
「うんうん!じゃあ次は……ちょっと似たような質問なんだけどさ」

明るさはそのまま、けれど瞳の奥に──ほんの少しだけ鋭さが宿る。

icon
「君は自分が“正しい”と──思ってる?」

問いかけるトーン自体は軽い。
けれど、その笑顔の裏側から何かが覗く。
あなたの返答を待つ足は楽しげにぶらぶら揺れているのに、
視線だけは、明確に「答え」を探している。

子供の遊びのリズムの中に、
ほんの少しの、刃のような期待。

──あなたは自らを“正しい”と言えますか?

sample
icon
「僕はさっき言った通り!
 自分の事を正しいと思うから、自分がみんなに聞かせている音が正しいと思っているから、
 僕は笛を吹くし、みんなを導くんだ。だってそうでしょ?」

軽やかに笑いながら、しかし言葉には確信がある。

icon
「ずっと働かなきゃいけない閉鎖的な村も、
 つまみ食いしたら一日ご飯をもらえないのも、
 重い税金も、いじわるなおばあさんも、変わらせてくれない。
 間違ってるから──導いてあげなきゃいけないでしょ?」


icon
「自分が正しいって信じてる人はね、迷わずに進めるんだ。
 曲が途切れないんだよ。ほら、楽譜って止まるとそこで“死んじゃう”からさ」

どこまでも明るい声で、
どこまでもまっすぐに、
少年は“正しさ”を語っていた。
──それで、あなたの答えを待っている。
Answer
──あなたは自らを"正しい"と言えますか?



先程の"自身への信用"云々とは似て非なる質問。
其れは其れとして、村や仕置については、少年の実体験だろうか?
だとすれば、彼は彼なりに、世界に変化を齎したいのかもしれない。


icon
*****
「…………」

icon
*****
「……今から言う事は。
 私の立場だからこそ、なんだろう。
 其の上で……」

一呼吸。

icon
*****
私が正しいか否か――決めるのは、後世の民達・・・・・だろう



icon
*****
「……正しさは、情勢や視点で如何様にも変化する。
 其れは、私自身や、私の行いにも言える事だ」

icon
*****
「私が成し遂げたい、大陸和睦
 未だに、懐疑蔑視的な意見の方が多いのが現状……事実だ」

icon
*****
「私自身にとっては、成し遂げたい"譲れないもの"である事に変わりは無い。
 けれど……其れでも、自分が正しいと信じ過ぎても駄目だ、とも思っている」

icon
*****
歴史書で暴君扱いされてた、過去の王や君主。
 別の資料を読んだら、こう……正義の暴走とか、過剰な自己愛とか、そういう発端だったらしいから……
 同類には……流石に、成りたくないので……

まぁ実際、"自分が正しい"という考えを強く持つ事は、割と危うい部分も存在するので。

icon
*****
「……私の回答としては。
 まぁ、そんな感じ、かな」