──あなたは自らを"正しい"と言えますか?
先程の"自身への信用"云々とは似て非なる質問。
其れは其れとして、村や仕置については、少年の実体験だろうか?
だとすれば、彼は彼なりに、世界に変化を齎したいのかもしれない。

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「…………」

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「……今から言う事は。
私の立場だからこそ、なんだろう。
其の上で……」
一呼吸。

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「私が正しいか否か――決めるのは、後世の民達だろう」

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「……正しさは、情勢や視点で如何様にも変化する。
其れは、私自身や、私の行いにも言える事だ」

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「私が成し遂げたい、大陸の和睦。
未だに、懐疑的な意見の方が多いのが現状……事実だ」

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「私自身にとっては、成し遂げたい"譲れないもの"である事に変わりは無い。
けれど……其れでも、自分が正しいと信じ過ぎても駄目だ、とも思っている」

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「歴史書で暴君扱いされてた、過去の王や君主。
別の資料を読んだら、こう……正義の暴走とか、過剰な自己愛とか、そういう発端だったらしいから……
同類には……流石に、成りたくないので……」
まぁ実際、"自分が正しい"という考えを強く持つ事は、割と危うい部分も存在するので。

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「……私の回答としては。
まぁ、そんな感じ、かな」