
アレン
「うーん、譲れないもの……?」
ふと、考える。
夢だって、譲ってしまって。
なんとか繋げているのは、己の服の趣味。
きっと、これを手放したら。
俺は。

アレン
「……この格好をする事、
つまりはカッコよくあろうとする事、かな」

アレン
「これを着てると俺は俺で居続けれるからさ。
結構この服気に入ってんだぜ~、密林店舗産だけどな」

アレン
「……だから、さ」

アレン
「それを手放したら俺は、
きっと……、ただの人になっちまうんだろうな」
ただの人になるだけならいい。
それさえも手放したら。
きっと、己は。
生きることに意味を、見いだせなくなってしまうだろうから。
そうして、目を、ふせて。
次の返答を待つ。