
アレン
「いや一部しか理解できてねぇんかい!!」
シャッターの切る音と共に投げ帰ってきた言葉は。
いささかツッコまざるを得なかったようで。

アレン
「えぇ~~……??俺の世界……?
そっちに比べれば普通な世界だと思うが……」

アレン
「……普通の定義も分かんねぇのか、お前の場合」
どうしたもんか、と頭をかきながら。
さて、と考える様に顎を触りしばらくして。
考えがまとまったようで、それじゃあ、と口にし始める。

アレン
「俺の世界は平和な世界かな。
少なくとも、俺の暮らす範囲には大きな争いも無く、
誰でも等しく学ぶことが出来て、
誰でも働いて対価を貰って食事やら生活が出来る」

アレン
「それが当たり前の世界で、
自由に生きて好きなことが出来る事が普通、かな。
俺の世界だと」

アレン
「……」
好きなことが出来る。
好きなことが出来るのは、普通。
だけど。
今、己は好きな事を出来ているかといえば。
それは否定をせざるを得ない。
芸能人を、お笑いの道へと。
歩みたかったのに、くすぶっていて。
何処かの水泳選手のような、夢を目指してひたすら泳いで。
夢を勝ち取りに行くような度胸もせず。
ただ、平凡な日々を送っているとは、目の前の人物には言えなかった。

アレン
「……そんなとこかな」

アレン
「あ!俺のとこは週2が休みだぜ!
そこはちょっとお前のとことは違うな!」
そうしてはにかめば、次の返答を待つ。