
「―― ワン・オラクル オープン。『XXI.THE WORLD』」

トラレ
「……うーん。この子を呼び出すのはまだちょっと早いわね。
かといってこの上なく適切な天啓でもあるわ。というわけだからいい感じに声だけ混ざって頂戴」

???
「あらあら。仕方ありませんわね。
魔女様のご要望とあればお応えいたしますわ」

トラレ
「流石だわ。それではこの『問いかけ』に天啓を与えましょうか」

トラレ
「私の世界は多くの人間が住んでいて、ゴブリンを始めとした魔物も多くいる。
私、魔女という存在は魔物側に当たるわ。
それから魔法が存在している反面、技術力はそこまで高くない」

トラレ
「世界の外に旅立つ子も稀にいるんだけど、それは私のお友達が管理しているわ。
最近では白黒のお花の魔術師が外に出て行ったってお話していたわねえ」

トラレ
「そして私が所属する世界は世界群の内の1つでしかなく、
この世界群の裏側には『物語』を称する『幻想』が追いやられた世界がある」

トラレ
「私がいるこの場所は、その世界と紙一重。
だから人間にとっては少々毒に近い場所になっているのね」

トラレ
「幻想の世界には、人間が追いやった我々が存在する。
故に人間は存在せず、人間が想像した幻想が跋扈する……」

トラレ
「……正直この辺りの説明はよく分からないのよね。
分からないのは仕方がない、ここは幻想が共に生きる世界だから、とお友達は言っていたわ」

トラレ
「そして、私は一つ小さな世界を所有している。
アルカーナムは小さな箱庭世界を構築していて、そこに天啓を与える子たちがそれぞれの思想を持って暮らしているの」

???
「私はその1人を務めさせていただいております。我々は魔法具ですから決して歳を取ることはありません。
そして、アルカーナムは変化を否定し不変であろうとします」

???
「我々は『必ず当たる占い』を名目に作られた魔法具。
故に、それらを否定する要因は排除されるようになっている……」

???
「とはいえ、長い年月を見れば『変化している』こともまた事実。
確かに制作者たるシャルル様から与えられた存在理由は絶対ですが、
それを遂行するために関係ない部分では緩やかに変化している」

???
「……魔女様も、我々の変化を望んでおいでおりますわ」

トラレ
「ふふ……さあ、どうかしらねえ?」