Chapter01-05

記録者: スカーレット熊野 (ENo. 193)
Version: 1 | 確定日時: 2025-11-30 04:00:00

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  ──カシャ


シャッターの音の後、あなたを向いていたレンズがふと向きを変える。
何か未知のことを認識した様子で、その後にまたあなたにひとみが向いた。

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「観察対象、最終質問を提示します」


この対話の終端が近いようだ。
不思議な白い部屋での対話は、何の説明もなく始まり、そして終わるらしい。

奇妙な観察者は感慨もなく告げ、一拍。

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──あなたは、何をもって“自らの存在に価値がある”と判断しますか?


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「それは役割でも、使命でも、功績でも構いません。
 また、価値は不要であるとする見解も有益な観測結果となります。

 あなた自身が、どの基準で己を“肯定”し、
 何をもって“無価値”とせずにいられるのか。

 その価値に他者を如何にして組み込んでいるのか、
 その内的構造を、開示してください」


──あなたは自らに〝どのような価値〟があると認識していますか?

 
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「当機は、あなたの答えを推論する事はできても──
 代弁する事はできません
 故に此度は、 あなた自身の言葉で語られることを要求します」
Answer
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「オレがオレを肯定できる価値は強さだけだ。
強さとは屈服させた意思の数に他ならぬ。
戦って、勝ち続けるしかない。だが汚い勝ち方はだめだ。
誰が見ても真実勝利と言える堂々さが必要だ。正攻法ってやつだな。
陰湿で害悪な卑劣な戦法を取る卑怯者にはいつだって真正面から大斧をぶち込んでやるのさ。
それがオレの誇りと価値だ。
堂々と戦って勝てるだけの強さがオレにはある。そう信じている」