Chapter02-02

記録者: カーレ (ENo. 3)
Version: 1 | 確定日時: 2025-11-30 04:00:00

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「ふ~ん、君はそう考えるんだね」

あなたの回答を聞いて、頭を左右にこてん、こてんと揺らす。
メトロノームのように規則正しく、しかし気ままに。
しばらく考えた後、ぱっと何かを思いついたように指を立てた。

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「じゃあさ、次々!
 君はさ、自分自身の事をどれぐらい信用してる?

さっきのトイカケはどこへやら。
話題が飛んだように見えて、きっと彼の中では自然な転調なのだ。

──あなたは、あなた自身をどれだけ信用できていますか?

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「あは、僕は勿論信じてるよ~!
 だって僕は導き手だよ?新しい曲にみんなを会わせるのが僕の役目だもの」

少年は胸元の笛を軽く叩き、誇らしげに微笑む。
音は鳴っていないのに、そこに確かな響きがあるように感じられる。

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「それが自分のやる事すら信じられてなかったら
 なにもかもおしまいだし、一小節だって進めない!
 みんなのためになるって僕が信じてるから──僕は笛を吹けるんだ」

その言葉は軽い。なのに、妙に重い。
信じることは、約束ではなく、覚悟なのだと突きつけるみたいに。

──鮮やかな瞳があなたに問い掛ける。
Answer
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「みんなのためになると君自身が信じている」


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「それは、大層なものだねぇ」


馬鹿にするわけでもなく、貶す訳でもなく。
感想を晒しあげ。
どうせ聞こえんのだろし。


「…」


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「あんまり信用してないよ」


「それでも誠実にはいたいと思ってるよぉ」
「けど、自分のことはあんまり信用しないほうがいいなぁ」
「と、他人の目線に立つと思うから」
「もちろん、自分への自分の信用も低いわけだ」

へらり。
手を軽く広げながら話すか。
ナヨナヨとした話し声。冗談めかした話し方。

だって自分は他の信用を裏切ったわけだ。
それに後悔もなく、むしろ正しいと正当化している。
自分に人生なるものが存在するのならば、そこは紛れもないターニング・ポイントだろう。
誠実であろうとしたらできなかった。
耐え難い精神があった。
逃げた。エスケープした。

だから、今もこうして。


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「まあ、それでも信用してくれるなら頑張るけどねぇ」



それでも、自分本位に変わりなし。