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記録者: エマ (ENo. 98)
Version: 1 | 確定日時: 2025-11-30 04:00:00

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「遠く遠く、すごく昔の話だよ。
 ……ああ、もうどれくらい経ったんだろうな。」

魔女狩りが盛んで、薬師が隠れ住むような時代だった。
貴族に金と権力が集中して、平民を処刑するのが趣味みたいな時代だった。

沢山の血を吸ったからさ。
沢山の命を捧げられたからさ。

──ふ、と。

裁きのギロチンが目を覚ました

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「あの子は素敵なひとだった……。」

森に住む薬師と日々を過ごした。彼女が老いさらばえる迄。
過ごせたなら良かった。現実は炎より素早く全てを壊してしまうものだ。

案の定魔女と吊るし上られた彼女は、案の定ギロチンに首を挟まれ。
案の定そのまま刃は降りて、案の定華麗に首が飛んで行った。
案の定“僕”は何も出来なくて、案の定“僕”は空っぽを味わった。

しかし無情にも続いていくこの運命だから。

“僕”は彼女の輪廻を追っかけ旅する事になった。

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「ここ数年は見てないな。
 ……いや、数百になったのかな。」

或いは数千、かもしれないな。

しかし立ち止まる術も知らなんだ。
一時期教わった事も、あったっけか。

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「忘れたなあ。」

アレは誰だったか。