Chapter02-03

記録者: ダミアン・ガルーナ (ENo. 145)
Version: 2 | 確定日時: 2025-11-30 04:00:00

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奇抜な色の羽織をひらりひら。
あなたの言葉を頷きながら聴いて、なるほど!なんて相槌を入れた。
少年にとってあなたの言葉は新鮮な音列なのだろう。
ありがとう!なんて言葉は程々に。また次のトイカケがあなたに振られた。

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「ねえねえ、君に訊きたいんだ。
 僕ってさ──いつも思うんだ。“正しいこと”って何なんだろうって?」

少年は笛を軽く指先でくるくる回し、空気に音の波を描くようにして言う。

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「だってさ、僕が吹く笛が誰かを笑顔にしたとき、
 それは“正しいこと”な感じがするでしょ?
 でも、もし誰かが嫌な気持ちになったら……それは“間違い”になるのかな?」


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「ね、君は──“正しい”ってなんだと思う?


──あなたは、何をもって“正しい”と判断しますか?

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「僕はさ、間違いなんてないと思うんだ。
 高い音も低い音も、速いテンポも遅いテンポも、全部必要で、
 楽しさも悲しさもぜーんぶ、大事なものなんだ!
 だから全部正しいって言えるんじゃないかなって」

見えない舞台の上で踊るように広げた両手。
世界のあらゆる感情を抱きしめるかのように、無邪気で貪欲だ。

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「たとえ誰かが“間違い”って言っても、
 そのせいで誰かが笑ったり泣いたり、変わるなら、
 それは正しいことになるんだ!」

少しだけ、笛の端がきらりと光った気がした。
正しさは、正解ではなく──変化そのものなのだと、少年は信じている。

少年は笛を胸に抱き、満足げに微笑んだ。

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「僕は“自分が正しい”と信じてる。だから誰かに間違ってると言われても気にならない!

 君はどう?周りの音は気にしちゃうタイプかな?
 それとも、君も自分の旋律を持っているのかな?
 ──君にとって“正しい”て何?」

Answer
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「次は正しいこと、かぁ。それって確かにすっごく難しいよね」

珍しくたくさん考えている頭を支えようとするかのように、両手を頭の後ろで組んで考える。

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「正しいってことは、誰かがそうあってほしい、っていう願いなのかな~って思うかなぁ。たくさんの人が同じように願っている正しいもあるし、誰か一人だけが願ってる正しい、もあるのかなって思うんだ。」

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「だから、俺も間違った正しいはない、って思うかも。俺は人に言われたら、俺はそれが正しいって思ってても間違ってるかも、って思っちゃう方なんだけど、あれ、でも間違えてたときは直したいから、間違ってたならそうと知りたいよね」

話しているうちに混乱してきたようで、首を何度も左右に傾げる。

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「自分だけが正しいって思ってる時は、本当にそれが正しいのか、やっぱり不安になっちゃうな。誰かと同じ正しいの方が安心しちゃうというか、少なくともその誰かを俺の『正しい』で傷つけちゃうことはないからかな。誰かが嫌な思いをする『正しい』はやっぱり俺は正しいかどうか分からなくなっちゃうな」