Record

記録者: スキア・ノワール (ENo. 28)
Version: 1 | 確定日時: 2025-11-27 04:00:00

【スキアが妻に告白したとある夜】
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「聴いてくれ、リューリ。……俺は数百年間でたった一人だけ、本当に殺めてしまったんだ」

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「それまでは操る形で大きな敵を利用し、群がる敵を亡き者にしていた…。最後に自滅させる形でな」

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「あの少女は…リューリ、君に似ていた」

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はやはり人の心が持つ大いなる光には弱いらしい」


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「――俺はあの子を救えなかった」

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「…たった一人だけ寄って来た少女に嬉しくなりすぎて…感情が爆発したんだ」


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「それからのことはあまり覚えていない」

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「気づいたら少女は…仰向けに倒れていた」

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「自身の影がたくさん出ていて、少女は動くことが無かった。しかし――」

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「あの子は最後の力を振り絞ってこう言った」


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「【貴方に会えてよかった】と。そう言っていた」


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「……俺は、震えた手で少女を影に呑み込んだ。それがせめてもの救いだと思ってな」

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「………」

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「まあ過去は振り返らない性分だが…たまには話しておかないと、と思ってな」

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「話を聞いてくれて、ありがとうリューリ。リンゴでも剥いておくよ」