TOIKAKE
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Chapter01-Fin
記録者:
ミラ・ステラウィッシュ
(ENo. 144)
Version:
2 |
確定日時:
2025-11-30 04:00:00
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「……回答を確認しました」
観察者は淡々と処理を続けているように見えるが、
どこかそれは“耳を傾けている”仕草にも似ていた。
「当機の観測は、これにて終了します。
記録は保存され、分析は後続機へ引き継がれます」
レンズがわずかに光を収束させ、あなたを見据える。
無機質なガラスに感情は映らない、
ただそれは淡々と観測を続ける機械でしかない。ずっと。
「あなたが何者であるか──その定義は、あなた自身が決めるものです。
当機はただ、それを観測したという事実のみを残します」
──そうして白い部屋がじんわりと、輪郭を失っていく。
まるで夢から醒めるように。
──そう。きっとこれは夢だった。
「……観察対象。これにて接続を断ちます」
ガラス玉のような声が、虚空の中で響いていた。
ここトイカケはありません。回想や感想を自由に記入したりしなかったりしてください。
Answer
「私が何者であるかは私が決める、それは本当にそのとおりね」
「さようなら。ご期待に添えていたならいいのだけれど」
微笑んだ言葉とともに、白煙を吐き出す。
輪郭を失っていく部屋の様子に、夢から覚める感覚に、指先でタバコの火をもみ消す。
焼けるようなその熱を確かめながら、虚ろに声が消えていった後にポツリと胸の内で呟く。
「何を話すか、何を思うか、それも私次第よね」
全てを語る必要はない。真実を語る必要もない。秘密は人を魅力的にするのだから。