
「あ~はいはいはい……そういう系でござるね?
僕ァ特段自分に価値を感じないタチではあるんでござるが……」

「与えられた価値については正しく認識しているつもりではあるでござる。
自分は誰かにとっての何かであり、何かにとっての誰かであるし、
そう定められ、そう在れと思われている内はそう在ろうとも思う」

「だから、そう思っている内は自分に貼られているラベルを肯定する事は出来る。
愛おしく思うし、守ろうとも思える。
僕が無価値になる時は、その一切が消えうせる時ではないか、と」

「与えられた識別番号、僕が刻まれた記憶や記録、僕に注がれた感情や言葉……」
「僕が望んで与えられたものであれ、……そうでないにしろ」

「『僕は誰かが観測した僕という存在の観測結果の連続である』と僕は思ってるでござるからね。
貴方みたいに僕を観るモノが居続けるなら僕の価値もまた、生まれ続けるのかも」
少年の
瞳が貴方の
レンズを覗く。
これの瞳は部屋の照明を素直に跳ね返すようであり、内側から光が滲むようでもあった。

「なんだよ冗談の一つでも言いなよオートマタ。
ここで『星みたいだな』とか言えない内はまだまだでござるなあ! あ~~っはっはっは!」

「……嘘だよ。はい、回答終わり」