Chapter01-04

記録者: シャルト・オリヴィエ (ENo. 180)
Version: 1 | 確定日時: 2025-11-27 04:00:01

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「では観察対象。それを踏まえて、次の問いです」


シャッターは下りないまま、
ただピントを合わせるようなジジ、という小さな音だけが聴こえてくる。

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「あなたの価値観を測ります。
 ──あなたにとって譲れないものは何ですか?
 自由でしょうか、信頼でしょうか、愛情でしょうか、それとも秩序でしょうか 」

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「その理由も含めて説明してください。
 対象や状況が変わった時、
 あなたの答えはどのように変化するでしょうか?」


──あなたは自らの価値観をどのように認識していますか?

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「譲れないもの、とひとえに考えても即座に思いつかぬ場合もあるでしょう。
 自由、信頼、愛情、秩序、誇り、忠誠、知識……無数の選択肢が考えられます。」


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「当機は観測を第一義として設計されています、
 どのような思考をせど、必ず『観測』という目的を前提に持ちます。

 これは精神的価値としての『誇り』や『忠誠』とは異なります。
 しかし、機能としての観測が揺るぎ得ない前提であるという点では、
 それらに類する不変性を持つと言えるでしょう」


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「思考の前提、当然と感じている事、
 それこそ、先の思考を組み立てる際に自らが重視したものを改めて噛み砕くと良いのやも知れません」


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「回答は単一である必要はありません。
 譲れない価値の間で揺れる感情や葛藤も、重要な要素です。
 必要に応じて検討を続けてください」

Answer
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「哲学的な問いだなぁ。俺ぁそういうの苦手なんだが……」
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「ま、ここは家族の安泰って答えておくか。
妻の、娘の、息子の幸福や息災……」
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「あとはまぁ、俺自身が楽して暮らせりゃそれでいい。
仕事はあるがそれはそれとして、プライベートはのんびりしてぇ」

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「……もしそれが脅かされるってんなら、俺は立ち向かうぜ。
相手が何処の誰であろうがな」
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「まぁまぁ歳は食ったが、これでも現役の妖精術士だ。
多少の荒事ならどうにかしてみせるさ」