Record

記録者: ハルトヴィン・フォルマー (ENo. 179)
Version: 1 | 確定日時: 2025-11-27 04:00:00

見慣れていて、しかし見覚えのない白い部屋。
執務を終え、就寝前に読み漁っていた流行り物の小説に区切りのいいところで栞を挟み、さてと部屋を出た──はずだった。

icon
「また随分と懐かしい……」

懐かしい、とは言えど知らない部屋だ。マスクの中でため息を吐く。

幻覚か、妄想か。とにかく現実でなければそれでいいと目を配れば、一つの白い椅子。
誘われるように歩み寄って、腰掛けた。