Chapter01-Fin

記録者: 鉈上 まつり (ENo. 125)
Version: 1 | 確定日時: 2025-11-27 04:00:00

クリックで開閉
icon
「……回答を確認しました」


観察者は淡々と処理を続けているように見えるが、
どこかそれは“耳を傾けている”仕草にも似ていた。

icon
「当機の観測は、これにて終了します。
 記録は保存され、分析は後続機へ引き継がれます」


レンズがわずかに光を収束させ、あなたを見据える。
無機質なガラスに感情は映らない、
ただそれは淡々と観測を続ける機械でしかない。ずっと。

icon
「あなたが何者であるか──その定義は、あなた自身が決めるものです。
 当機はただ、それを観測したという事実のみを残します」


──そうして白い部屋がじんわりと、輪郭を失っていく。
まるで夢から醒めるように。


──そう。きっとこれは夢だった。


icon
「……観察対象。これにて接続を断ちます」



ガラス玉のような声が、虚空の中で響いていた。


ここトイカケはありません。回想や感想を自由に記入したりしなかったりしてください。
Answer
......『価値』かあ。

夢から覚めていくぼんやりとした意識で、さっきのトイカケを転がす。ぼんやりと頭の中にはあったが、言葉にして纏めることで初めてまじまじと見つめたソレ。

他の誰かにどう思われていようと、関係ない。私が世界で何より敬愛する偉大な神サマにだって同じ。

ただただ自分が好きなモノに好きをぶつけて、嫌いなモノに拒絶をぶつける。もし返ってきたなら、ちょっとだけ嬉しかったりムカついたりはするけど、ちょっとだけ。

他人からのなんやかんやなんて背負わずに、気楽で身軽に。ありたいように。ずっとそういう生き方をしていくんだろうと思っていた。



......思っていたんだけど。
ああ、"あの子"は、私に『価値』を付けてくれてるかな。そうだといいな。たった一人だけ、どうしてもそれが気になってしまうことに、夢と目覚めの境目で、気付いたり気付かなかったり───




「んがっ......もう朝スか。なんか変な夢見た気がするッス~~~」