
「……全部正しいとは思っていませんよ。全部間違っているとも思っていませんが。」
彼女は難しい顔をして言葉を紡ぐ。
「私の世界では基本的に親の職業を継ぐんです。それが『正しい』事ですから。けれど私はそうじゃありません。だからこれまでも色々と言われてきました……だから勉強を頑張っていた所もあります。成績が良ければ正しくない事をしているだけの価値があると言い張れますから。」

「だから将来は立派な治癒術師になって、私は正しい道を歩んだと証明したいんです。」
「間違いは正す事が出来ます。だから今が間違いと言われても……未来で正しかったのだと証明してみせます。」