Chapter01-05

記録者: 細波 渚 (ENo. 163)
Version: 1 | 確定日時: 2025-11-27 04:00:00

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  ──カシャ


シャッターの音の後、あなたを向いていたレンズがふと向きを変える。
何か未知のことを認識した様子で、その後にまたあなたにひとみが向いた。

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「観察対象、最終質問を提示します」


この対話の終端が近いようだ。
不思議な白い部屋での対話は、何の説明もなく始まり、そして終わるらしい。

奇妙な観察者は感慨もなく告げ、一拍。

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──あなたは、何をもって“自らの存在に価値がある”と判断しますか?


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「それは役割でも、使命でも、功績でも構いません。
 また、価値は不要であるとする見解も有益な観測結果となります。

 あなた自身が、どの基準で己を“肯定”し、
 何をもって“無価値”とせずにいられるのか。

 その価値に他者を如何にして組み込んでいるのか、
 その内的構造を、開示してください」


──あなたは自らに〝どのような価値〟があると認識していますか?

 
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「当機は、あなたの答えを推論する事はできても──
 代弁する事はできません
 故に此度は、 あなた自身の言葉で語られることを要求します」
Answer
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発言内容


「自分の、……価値」
「そんなもの……訊かれるとは思わなかった…」

「無いんじゃないかな、はじめから」
「もし……、もしだよ…?価値のある人間だったら…」

「あんなっ……あんな目に遭わされることなんか」
「ああ……!!ごめんなさい……ごめんなさいごめんなさい許して!!!」

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発言内容


「ふ……ふ、…あぁ…、やだやだ……殴っ…殴らないで…
「痛い……痛い、の……蹴るのも……あ、あぇ……?」

「サンドバッグにしてやる?」
「わざわざ虐めてやるんだから感謝しろ…?」

「それくらいしかお前に生きてる価値なんか無いだろ?」

「………ぼくの……価値……」
「そんな………違う、違うもん………」

どうやら自分では自分に価値を見出すのは難しい様子。