
「……立派な治癒術師になる事です。」
「私の世界では大抵の場合は親の職業を継ぐのですけれど、私は治癒術師の才能があったから将来を期待されて今は学校に通っています。」
「……才能があっても誰でも術師になれるわけではないんです。術には発動に宝石が必要で、用意できずに才能を埋もれさせる人も少なくありません。本当の天才なら最初から天然石で発動出来る人も居るらしいですけれどそれは百年に一人か二人、とても現実的ではありません。」
「私の家は言ってしまえばそれなりに裕福な家です、術式用の比較的安価な物とはいえこれまで宝飾品を沢山用意して貰いましたから……だからちゃんと恩返しをしたいんです。」