Chapter02-Fin

記録者: イロを喪った唄 (ENo. 36)
Version: 1 | 確定日時: 2025-11-27 04:00:00

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「そっかぁ……そういう音を持ってるんだ、君って」

足をぶらぶら揺らし、胸元の笛が軽く揺れる。
その小さな揺れは、まだ奏でられていない何かを予感させる。

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「ね、楽しかったよ。君の音、ぜんぶ新鮮だった。
 僕の知らないリズムで、知らない色で響いてて……」

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「──君の曲、きっとまだ続くよ。
 途中で休んだり、音を外したり、急に転調したりしてもさ。
 それでも“君だけの曲”になるんだ」

ゆるりともたげた手を、ひとさし指を
あなたに向けてはくすりと笑う。

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「だからね、止まらないで。
 君が止まったら、その続きの音、誰も聴けなくなっちゃうからさ」


そうして少年は揺らしていた足を床に着いて、
ひょっと立ち上がった──ように見えた。


──向かいの椅子には誰もいない。
目に鮮やかな少年の色彩は、もうどこにも認める事は出来なかった。

……あなたも意識して目を閉じれば、あるべきところに戻れるだろう。


ここトイカケはありません。回想や感想を自由に記入したりしなかったりしてください。
Answer
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「……世界名が『イロを喪った唄』である私に向けられる言葉としてはあまり相応しくないとは思いますがね」


新鮮な音だ、なんて。
一度ピリオドを穿ち、且つロジック・エラーまで発生させ、終いには真の創造神に自害までされてしまった物語としては、正直今までの質問に素直に答えるなら――己こそが悪だ。

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「これにて応対は終わりですし、私も一旦は姿を消しましょう。ですが私-物語の可能性の権化-は、いつでも創造神の隣におりますからねぇ……


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後悔なき選択を。選択の先に創造の加護を。全ての物語に、祝福を


瞬きすれば、イロのないその姿はもう見えなくて。

 物語は続く。
  次の可能性へ。