Chapter02-04

記録者: イロを喪った唄 (ENo. 36)
Version: 1 | 確定日時: 2025-11-27 04:00:00

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風が通り抜けるような軽い笑い声は相槌のように。
ずっとにこやかに話を聞いている少年は、納得したみたいに数度頷いた後。

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「うんうん!じゃあ次は……ちょっと似たような質問なんだけどさ」

明るさはそのまま、けれど瞳の奥に──ほんの少しだけ鋭さが宿る。

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「君は自分が“正しい”と──思ってる?」

問いかけるトーン自体は軽い。
けれど、その笑顔の裏側から何かが覗く。
あなたの返答を待つ足は楽しげにぶらぶら揺れているのに、
視線だけは、明確に「答え」を探している。

子供の遊びのリズムの中に、
ほんの少しの、刃のような期待。

──あなたは自らを“正しい”と言えますか?

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「僕はさっき言った通り!
 自分の事を正しいと思うから、自分がみんなに聞かせている音が正しいと思っているから、
 僕は笛を吹くし、みんなを導くんだ。だってそうでしょ?」

軽やかに笑いながら、しかし言葉には確信がある。

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「ずっと働かなきゃいけない閉鎖的な村も、
 つまみ食いしたら一日ご飯をもらえないのも、
 重い税金も、いじわるなおばあさんも、変わらせてくれない。
 間違ってるから──導いてあげなきゃいけないでしょ?」


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「自分が正しいって信じてる人はね、迷わずに進めるんだ。
 曲が途切れないんだよ。ほら、楽譜って止まるとそこで“死んじゃう”からさ」

どこまでも明るい声で、
どこまでもまっすぐに、
少年は“正しさ”を語っていた。
──それで、あなたの答えを待っている。
Answer
~メタ認知キャラクターによる『自由形回答』が始まりますのでご了承ください~

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「……成程」


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「この方は恐らく……型に嵌った正しさを嫌っているのではないでしょうか。憶測ですがね。大抵社会に出た大人は何かを守るために大なり小なり嘘をつきますし――無自覚であっても――自由がある程度制限された身に収まるのは、そこに付随する責任含めて、永遠に子どもでいたい方々にとっては醜く見えるやもしれませんし」


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「己が正しいと思っていないのに、或いは正しいと思っているのに逆の行動をする。……相手が正しくないと思っていても、上下関係を優先して従ったり、相手が正しくても取り繕ってやんわりと嘘をつく。創造神の属する社会もそんな感じとお聞きしていますよ。……そんな矛盾した己を正しいと言えるのか、考えれば考える程難しいものでしょう」


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「なーんて。ふふ、言葉遊びが過ぎましたね。因みに、私は私が正しいとは思っておりません」


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自由にやったことの責任は全て創造神のモノですから、ねえ?


真実。

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「……ま、ある程度私が責任を持って行うこともありますがね。ですがそれはあくまでもこちらの世界の話ですから。きちんと〝そちら側の世界〟でのルールやマナーの切り分け、人々の間に発生するあれそれは弁えてくださいね。特にこの言語日本語を用いる文化圏は、敬意という言葉に敏感ともお聞きします。――」


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When speaking this language, I don't usually mention paying attention to it, but since it came up, I thought I'd mention it sir.この言語などで会話する時は言わないのですが……もののついでなので言及しておきました


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「肉体の持ち主もまあ、自分の事を正しいとは思ってないと思いますよ。あんな調子なのでね……」