Chapter02-03

記録者: イロを喪った唄 (ENo. 36)
Version: 1 | 確定日時: 2025-11-27 04:00:00

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奇抜な色の羽織をひらりひら。
あなたの言葉を頷きながら聴いて、なるほど!なんて相槌を入れた。
少年にとってあなたの言葉は新鮮な音列なのだろう。
ありがとう!なんて言葉は程々に。また次のトイカケがあなたに振られた。

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「ねえねえ、君に訊きたいんだ。
 僕ってさ──いつも思うんだ。“正しいこと”って何なんだろうって?」

少年は笛を軽く指先でくるくる回し、空気に音の波を描くようにして言う。

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「だってさ、僕が吹く笛が誰かを笑顔にしたとき、
 それは“正しいこと”な感じがするでしょ?
 でも、もし誰かが嫌な気持ちになったら……それは“間違い”になるのかな?」


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「ね、君は──“正しい”ってなんだと思う?


──あなたは、何をもって“正しい”と判断しますか?

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「僕はさ、間違いなんてないと思うんだ。
 高い音も低い音も、速いテンポも遅いテンポも、全部必要で、
 楽しさも悲しさもぜーんぶ、大事なものなんだ!
 だから全部正しいって言えるんじゃないかなって」

見えない舞台の上で踊るように広げた両手。
世界のあらゆる感情を抱きしめるかのように、無邪気で貪欲だ。

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「たとえ誰かが“間違い”って言っても、
 そのせいで誰かが笑ったり泣いたり、変わるなら、
 それは正しいことになるんだ!」

少しだけ、笛の端がきらりと光った気がした。
正しさは、正解ではなく──変化そのものなのだと、少年は信じている。

少年は笛を胸に抱き、満足げに微笑んだ。

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「僕は“自分が正しい”と信じてる。だから誰かに間違ってると言われても気にならない!

 君はどう?周りの音は気にしちゃうタイプかな?
 それとも、君も自分の旋律を持っているのかな?
 ──君にとって“正しい”て何?」

Answer
~メタ認知キャラクターによる『自由形回答』が始まりますのでご了承ください~

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「正しさですか。秩序や悪に対してどう考えるかが分かるかもしれませんね。或いは盲目的に信じる何かがあるなら、如実にそれが垣間見えるのでしょう」


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「……ひとつ世界を管轄する私としても、正しさをどこに置くかは死活問題です。概念たるもの、貫くべきものを貫かねば己の変質を招く」


す、と虚空に手を差し伸べて。

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私は物語に手は差し伸べません。差し伸べる手はいつでもあなた方創造神へ。その御心の赴くままに。それが私の信じる正しさです。物語に向けては己の力で可能性を掴んでくださいとしか言えませんねえ? 私はそういうものですので」


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実際、力のある者のエゴで正しさなんて変わるんだ。……それでも、…………いや、なんでもないさ


撫ぜるような声が残る。