触手が4本ゆらゆらと。
こちらも多分掴めない表情をしていたかも。

「こんなに話させといてわかんねぇのかよ~!べつにいいけどさ」

「で?へー?ヘンな質問。テツガクみたい。
ボクが住んでる世界を説明するってどういうことだ?とにかくボクの常識を言えばいいの?」
うーん、とまた目を泳がす。
他所の世界なんて存在すら知らないし考えた事も無い。
しかしこのカメラ頭に言われてみたら、そんな概念があってもおかしくは無いだろうか。
だって漫画で読んだし。

ボクが住んでる世界はね、昔は空と海が青かったんだ。今は赤いんだけどね。空はちょっとピンク色。
それだけで“別世界”って感じでしょ。でも同じ世界の過去と未来だ。
それから…海が青かったころは人間っていうイキモノがいたんだよ。ボクたちとそっくりなイキモノ。
そいつらの文化を盗んだ宇宙人がボクたちを作ったらしいよ。ニューマンっていう呼び名の宇宙人ね」
宇宙人がヒューマノイドを作った理由はあれど、此れにはわからないらしく話題にはならず。
ただ、すでに滅んだという人間にはいくらか興味はあるようだ。

「人間ってよく知らないけど、小さく生まれてシワクチャで死ぬんでしょ。見てみたいなー」