Chapter01-04

記録者: "□□の□□"、其の道中 (ENo. 124)
Version: 1 | 確定日時: 2025-11-27 04:00:00

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「では観察対象。それを踏まえて、次の問いです」


シャッターは下りないまま、
ただピントを合わせるようなジジ、という小さな音だけが聴こえてくる。

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「あなたの価値観を測ります。
 ──あなたにとって譲れないものは何ですか?
 自由でしょうか、信頼でしょうか、愛情でしょうか、それとも秩序でしょうか 」

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「その理由も含めて説明してください。
 対象や状況が変わった時、
 あなたの答えはどのように変化するでしょうか?」


──あなたは自らの価値観をどのように認識していますか?

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「譲れないもの、とひとえに考えても即座に思いつかぬ場合もあるでしょう。
 自由、信頼、愛情、秩序、誇り、忠誠、知識……無数の選択肢が考えられます。」


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「当機は観測を第一義として設計されています、
 どのような思考をせど、必ず『観測』という目的を前提に持ちます。

 これは精神的価値としての『誇り』や『忠誠』とは異なります。
 しかし、機能としての観測が揺るぎ得ない前提であるという点では、
 それらに類する不変性を持つと言えるでしょう」


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「思考の前提、当然と感じている事、
 それこそ、先の思考を組み立てる際に自らが重視したものを改めて噛み砕くと良いのやも知れません」


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「回答は単一である必要はありません。
 譲れない価値の間で揺れる感情や葛藤も、重要な要素です。
 必要に応じて検討を続けてください」

Answer
──あなたにとって"譲れないもの"は何ですか?



"譲れないもの"。
自身にとって、何が起ころうと手放してはいけない其れ。

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「そうだな……
 …………」

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「……えぇと。
 私がヒルデブラント帝国皇帝である、という話はしたよね?
 そして、祖国を始め、多くの国や領地が、互いに睨み合い続けている事も……」



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「私は、ね。
 そんな国々に、民達に。
 助け合う事がどんなに大切な事かを、伝えて、広めたいんだ



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「……詳細は省かせて頂く【PL注釈:今後次第】けれど。
 私には、幼少5歳の頃体験した夢で視た、"掛け替えの無い想い出"が有るんだ」

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「其の記憶、触れた事、感じた事……
 今の私という存在カタチを形成する基盤となってくれた……とても大きくて、重要大切なもの」

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「例え種族が違っても、考え方が違っても。
 言葉が通じて対話が出来るのなら、汎ゆる壁を星の距離さえ越えて手を取り合う事だって出来ると、私は身を以て知っている・・・・・・・・・

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「……私が12歳即位して数年。
 未だに文官達や国内の貴族の方々には鼻で嗤われるし、戯けた妄想等と言われるけれど。
 私は、此れから何が起ころうと、成し遂げたいんだ

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「要するに。
 助け合いと共存に依って、安定した平和を実現させる事。
 ……其れが、今の私の"譲れないもの"、だね」

以上が、此の質問への回答となる、だろう。



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「…………」

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絶対的な力を持つ指導者が君臨したとして、其の方が居なくなって恩恵の享受に慣れ切ってしまえば、どうなるか。
 彼等も、父上や異母兄上即位1年で戦タヒで経験している筈なのに

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……どうして、皆。
 そういう皇帝人形ばかりを、求めるんだろう……