
ニュクテリス
「……んもう、あなたってばボクのお話聞いてる?」
撮影音に顔をしかめつつ、次の質問へと考えを巡らせる。
――数瞬。だって、これは考えるまでもなかったから。

「助けるに決まってるよ。ボクら"狭間"の住民は、一人の神を信じてる。
それはウサギの神様で、困っている人は誰だって助けて回るんだ」

「その神様も狭間で生まれたんだって。今は自分の世界を持ってるそうだけど……
ボクらはその神様みたいになれるように、困ってる人は絶対に助けるの」
それが答えらしかった。どうも
自分がない。理由を外に求めている。
だって、これはまだ生まれたばっかりだから。
そう在れと作られたばかりだから、そうと答えるしかない。

ニュクテリス
「ああでも、ヤな人だったら助けないかもね。ボクはそこまで信心深くない」
それでも、制作者の強制力はそこまで及ばないようだった。