
「うーんと…世界の説明かぁ…」

「スライム目線の話になるけれど…。」

「僕の住む世界には、大きく分けて3つの地域があるんだ。」

「1つは人間種や純正の動植物が多く住まう人間界。1つは魔族や、魔素を多く含んだ植物種、魔獣などが多く住まう魔界。1つは光属性のハーピーもとい天使や、その他光素に耐性を持ったエルフ種などが住まう天界。」

「あぁえっと…魔素とか光素ってのは…って、流石にそこまではいいよね。」

「"普通"というのが、僕みたいなちょっとだけ特殊なスライムからしたらよくわからないけれど…」

「日が昇る頃に起床して、朝ごはんを食べて、仕事に行く人は出かけて、そうでない人は学校に行ったり家事をしたり…」

「僕みたいな魔王城勤めだったら、のんびり同室仲間と研究や治療、調薬をして…お昼には美味しいご飯!」

「夜は大体日が沈む頃にみんなで大広間に集まるんだ。そこで夕飯を食べたり会話をしたり…。あとは、肉体を持っている種はお風呂に入るらしいよ。僕は必要ないけれどね。」

「その…それ以外のことって、僕は全く思いつかないんだ。街のこともさっぱりだし…野草食べて薬練ってただけのスライムだし…。」

「だから、今日は申し訳ないけれど、これで勘弁してね。」

……。
(僕は…本当にいつになったら帰れるんだろう。)

(怖いな…無事にみんなの元に帰れるといいんだけど…。)