
「………………」
王は、注意深く貴方を見ている。
貴方の反応に、貴方の言葉に、
意識 集中させて。
向けられた指先。夢を叶えてあげる。
甘美なる言葉?

「──断る」
即答。切り捨てた。

「私の夢は私だけのもの。
あれは、私が絶対に成さねばならぬこと。
それを誰かに任せるなんて、とんでもない」
これは、僕の矜持だ。

「私が王になるから託した人がいた。
私だからついてくる人がいる。
それらを踏み躙って
誰かに夢を任せるなんて、
そんな愚かな行動は言語道断」

「この夢は簡単には叶わないし、
この道は茨に満ちている。
それでも、私は歩み続けなければならない。
私の足で、最果てまで
進まなければならない」
だから、預けないよ、委ねないよ。
それを他人に任せて自分は悠々とするなんて、
僕の誇りが許さない。

「──僕の夢は、僕が叶える」
他の誰にも、くれてやらない。