Chapter05-03

記録者: レーゼル (ENo. 74)
Version: 1 | 確定日時: 2026-02-04 04:00:00

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「……自由って、孤独とよく似ているの。
 誰にも触れられないから、何だってできるけれど……
 誰も自分を求めないという事でもあるわ」

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「愛は自由を奪う。でもね、
 愛だけが“そのひとを一人じゃなくしてくれる”」


私の持論だけれどもね、とあなたの答えのあとに告げ、
彼女はその言葉を噛みしめるようにゆっくり瞬きをした。
真っ白な部屋の光が、金髪に柔らかい縁を描き、赤い瞳に深い影を落とす。

吸血鬼は足を組み直し、少し身を乗り出す。
声の高さは変わらないのに、不思議と距離だけが縮まったように感じる。

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「……面白いと思わない?
 誰かを好きになるって、それだけで“前の自分”に戻れなくなるの。
 行動も、選択も、価値観すらも……気付けば誰かの影響で変わってしまう」

ふわりと肩をすくめて、少女は続ける。

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「私はね、愛って“どれだけ差し出せるか”で深さが決まると思ってる。
 時間でも、血でも、名前でも、自由でも、命でも。
 捧げた分だけ、その人はあなたの中に根を張るの」

コン、と椅子の脚が床を叩く。
アマリエはあなたへまっすぐ身体を向け、声を落として問う。

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「だから──あなたはどう?」


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愛のために、自分のどこまでを差し出せる?

──あなたは愛のためにどこまで出来ると思いますか?
Answer
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「さっきも言ったけど、僕には誰かを愛した経験が無いからわからないよ」

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「でも……」

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「僕もきっと、愛する人ができたら。
 そんな風に何もかも捧げたくなっちゃうのかもね」

自由気ままに生きてきて、協調性に欠けてて、自分が薄情者だという自覚もある。
けれど星盤の世界でかの騎士や他の人々に「力になるから何か有ればいつでも呼んで」と言ったその言葉に嘘はない。
気づいていないだけで自分も実はお人好しで献身的なところも有るのかもしれない。

憎いはずの人工知能を助けてしまった事も含めて。