Chapter04-04

記録者: シャルティオ (ENo. 14)
Version: 1 | 確定日時: 2026-01-28 04:00:00

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「……なるほど」

そういう考え方もあるのかも知れません、と
魔女の弟子は得心が行ったように目元を緩めて。

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「……でも、そうなると──
 この部屋が“何のためにあるか”よりも、ひとつ気になる事が出てきます」

目を上げる。その瞳はどこか試すようで、同時に怯えも混じっていた。

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「僕たち二人が、どうして“選ばれた”のか。」

少し居心地悪そうに、しかし正面からあなたを見つめていた。

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「僕は……分かりやすい理由があります。
 魔女の弟子で、“余白”とか“境界”に関する魔術に関わってますし。
 こういう現象に巻き込まれることも、まあ……そういう縁も有り得るかな、と」

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「でも、あなたは……どうなんでしょう?」

魔女の弟子は言葉を選ぶようにして続ける。

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「失礼な意味じゃないんですが……
 あなたが“ここに呼ばれる理由”って、なんだと思いますか?

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「性質? 心? 世界線の違い?
 ……あるいは“誰か”との縁? 波長?」


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「──あなた自身は、どう感じますか?
 この部屋は“あなた”をなぜ呼んだんでしょう


──あなたは何故この部屋に呼ばれたと思いますか?
Answer
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「はっきりした答えに
 ならなくて済まないね…………」

 仮定と推測でしか語れぬことだ。

 呼ばれた理由か、とトイカケを繰り返す。
 それは、恐らく。

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「…………私はとある国の王だ。
 “普通”ではない、特殊な立場の人間なんだ」
「そのような立場の人間とは、
 “普通”の人は会話出来ないから──」

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「この場を誰かが観測していると
 仮定するならば」
「普段は会えない立場の人間の
 思考や行動原理を知りたい…………
 も理由として考えられるかな」

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「あと、私は過去に数度、
 異世界へ迷い込んでいる」
「呼びやすい波長でもあったんじゃないのか」

 浮かぶとしたら、それぐらいだ。