魔術師協会の応接室にて。
俺はあの『
破壊の魔術師』に用があってきた。
ナリアのことだ。いつまで経っても曾孫に告白すらしないのでこちらから出向くことにした。
恐喝?いいや、これは交渉だ。神と曽祖父の。

「ナリアの親代わりは永遠に俺だ。ナリアと結婚する前は必ずや俺のところに来い」

「そ、そうか…」

「無許可での婚約は許さん」

「わ、分かったから!圧をかけるな!」
おっと。神すらも怖がる圧をかけていたか?これは失礼した。

「よし。では率直に聞くが…」

「我が曾孫、ナリアとは付き合っているのか??」

「いや、まだだ…。まだその時でもないと思っていてな…。正直好きではあるのだが」

「早く告白でもしろ。いつまで待たせる気だ?
告白しないならば、お前の正体を協会に告げる」

「おい!止めてくれ!『ハーフエルフの魔術師』として生きているのだから勘弁してくれないか…!」

「なら明日に告白しろ。ナリアには聖域の広場に、明日の真昼にいろと言っておく」

「わ、わかった。明日は用がないのでそうする…」

「それなら良し。来なかった場合は即刻協会に伝えに行く。煩わしい書類など不要だ」

「可愛い曾孫を待たせた罪だと思え」

「りょ、了解した…」

「ではまたな。今度会う時は良い報告でよろしく頼む」
そう言って応接室を出た。随分周りが静まり返っているな。恐れたか?
そんなのはもうとっくに慣れている。
大事なのは家族だからな。