Chapter05-02

記録者: 蒼懐の魔術師 カマル (ENo. 114)
Version: 1 | 確定日時: 2026-01-25 04:00:00

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「私はね……愛って、とても厄介で、
 でもどうしようもなく惹かれるものだと思うの。
 血みたいに温かくて、時間みたいに残酷で、
 それでいて、どんな者でも変えてしまう」

あなたの言葉を聞いて、吸血鬼はぽつりと自身の考えを零す。

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「あなたの言う事はきっと正しくて、
 それでいて間違っているのでしょう。

 明日のあなたに訊いたら、5年後のあなたに訊いたら、
 5年前のあなたに訊いたら──きっと違う答えが来るの。
 愛ってきっと、それだけ不確かな事だわ」

彼女は細い足を組み替え、椅子の背に体を預ける。
真っ白な部屋の中で、その赤い瞳だけが深い影を帯びていた。

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「そう思わない?」

軽く首を傾げて笑うと、その笑みはころころと転がるように形を変える。
無邪気にも見えて、どこか深い絶望すら含んでいるような、不思議な笑み。

やがて吸血鬼は小さく手を合わせ、軽い音を鳴らした。
その一拍で、空気がまた別の問いへと向きを変える。

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「さ、次の問いに行きましょう?
 あなたは──愛に伴う不自由さについて、どう思う?

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「縛られる側としてでも──縛る側としてでも、
 どちらでもいいわ。少し考えてみて?」


──あなたは愛によって自由が縛られる事についてどう思いますか?
Answer
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「え?大好きなパンケーキと不自由についてか?」

質問の意図がだいぶ違っている気がする。
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「パンケーキを縛るとかはねーけどアレか?パンケーキ以外が目に入らないとかそういうのか?」

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「パンケーキってさ、おやつだけじゃねーんだよな。
食事にだってなれる。万能なんだぜ?」

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「ありゃ?違うって顔してんな?気のせいか?」

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「あーでもパンケーキ以外が目に入りにくいのはそーかもな。それって不自由なのか…?」

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「……不自由かもしれねえ」

朝昼晩パンケーキの人のセリフであった。