Chapter02-02

記録者: 白翅舞蝶 (ENo. 238)
Version: 1 | 確定日時: 2026-01-11 04:00:00

クリックで開閉
icon
「ふ~ん、君はそう考えるんだね」

あなたの回答を聞いて、頭を左右にこてん、こてんと揺らす。
メトロノームのように規則正しく、しかし気ままに。
しばらく考えた後、ぱっと何かを思いついたように指を立てた。

icon
「じゃあさ、次々!
 君はさ、自分自身の事をどれぐらい信用してる?

さっきのトイカケはどこへやら。
話題が飛んだように見えて、きっと彼の中では自然な転調なのだ。

──あなたは、あなた自身をどれだけ信用できていますか?

sample
icon
「あは、僕は勿論信じてるよ~!
 だって僕は導き手だよ?新しい曲にみんなを会わせるのが僕の役目だもの」

少年は胸元の笛を軽く叩き、誇らしげに微笑む。
音は鳴っていないのに、そこに確かな響きがあるように感じられる。

icon
「それが自分のやる事すら信じられてなかったら
 なにもかもおしまいだし、一小節だって進めない!
 みんなのためになるって僕が信じてるから──僕は笛を吹けるんだ」

その言葉は軽い。なのに、妙に重い。
信じることは、約束ではなく、覚悟なのだと突きつけるみたいに。

──鮮やかな瞳があなたに問い掛ける。
Answer
なんだか気の抜ける反応に苦笑する。

icon
「ええ、まあ。こんなものでしょう」


なにか大それたことをしなくても、いつかは大人になる。
本人が望まなくても、大人にされてしまう。
ならば、この解で良いと思った。

少年は、本当に少年らしい動きで気ままに揺れている。
そして、少年らしく前後の会話を無視した次の問いを投げてきた。

icon
「自分の信用度ですか」


これもまた、ちょっとばかし直ぐに出せる問いではない気配。
考える。

icon
「…………まあ、自分に裏切りられると言うとはありませんよね。全ての行動は自分の意思でやることであり、その結果が思ったもので無かったとしても、それは自業自得というものです。良くも悪くも。ですが…………………うーむ…………」


自分が自分を裏切ることはできない。
これ間違いがない。
だがしかし、信用とは、なんだろうか?と首を傾げる。
裏切る裏切らないだけの話ではないだろう。
信頼はまた違うものだから、その線引きが難しい。

icon
「まあ、そうですねぇ……………きっと、自己を肯定するに当たって必要な程度には信じているのでは無いでしょうか?」