なんだか気の抜ける反応に苦笑する。

「ええ、まあ。こんなものでしょう」
なにか大それたことをしなくても、いつかは大人になる。
本人が望まなくても、大人にされてしまう。
ならば、この解で良いと思った。
少年は、本当に少年らしい動きで気ままに揺れている。
そして、少年らしく前後の会話を無視した次の問いを投げてきた。

「自分の信用度ですか」
これもまた、ちょっとばかし直ぐに出せる問いではない気配。
考える。

「…………まあ、自分に裏切りられると言うとはありませんよね。全ての行動は自分の意思でやることであり、その結果が思ったもので無かったとしても、それは自業自得というものです。良くも悪くも。ですが…………………うーむ…………」
自分が自分を裏切ることはできない。
これ間違いがない。
だがしかし、信用とは、なんだろうか?と首を傾げる。
裏切る裏切らないだけの話ではないだろう。
信頼はまた違うものだから、その線引きが難しい。

「まあ、そうですねぇ……………きっと、自己を肯定するに当たって必要な程度には信じているのでは無いでしょうか?」