
「――――"矜持"。
僕は、僕自身のすべてを肯定し、それを傷付けるものの悉くを滅ぼす。
それが叶わぬなら、一時的に曲げることもあるだろうけれど……」

「……」
言っているうちに、ちょっと思うところがあったのか。
一瞬言葉に詰まって。それから。

「……即ち。要するに。畢竟。
何から何まで譲れない、ってことになるね。
……我ながら、我儘なものだよ。生まれてから、ずっと」

「できることなら…… 世界のすべてが、僕の思う通りになってほしいものだ。
僕が、"美しい"と思う形にね。
だが幾ら高い能力を以てしても、そうはならないから――僕は、"僕"だけは譲らない」