再び訪れた白い部屋。ぼんやりと漂う雰囲気の違いが、問いかける側の部屋だと分かって両手を上げる。
すごい、ほんとに来たかったら二回目来られるんだ~! と一人で感心してから落ち着いて椅子に腰掛けるだろう。
向かいに現れた人影にひらひらと大きな手のひらを振る。

「やっほ~、俺はダミアン・ガルーナって言うんだ。前にも会ったことあるかな? こっちから君の姿、ちょっとよく見えなくて。おしゃべりしてるうちに分かると良いんだけど」
人懐っこく笑いかけると、少し黙ってあなたが名乗るのを待っているようだ。
答える声が聞こえても聞こえなくても、沈黙が重くならないうちに再び口を開く。

「今度は何を聞こうかな~。この前は好きな食べ物を聞いたんだけど、毎回同じじゃつまんないよね?」
すこしむむむ、と考えてからぽんと手を打って続ける。

「そうだ、じゃあ今度はこれ、君の好きな場所とか景色教えて! 何があるとかどんな色とか形とか? エピソードでもいいよ!」

「そうそう、この前好きな食べ物の時は俺の好きなもの喋ってなかったから、一応俺のも喋っとこ。好きな食べ物はスイーツ全般! 特に好きなのはチーズケーキかな。じゃなくて今回は好きな景色だね。夜散歩中寝っ転がってみる星空が好きだよ!」