もう幾度も訪れた白い部屋。僅かな違いにこれが問いかける側だと感じ取るだろう。
イスに腰掛けて、ノイズのかかった影を夕日色が見つめる。
賑やかな音が聞こえてくるような向かい側に座った相手を感じ取って微笑む。

「こんにちは。私はミラというの。よろしくね。あなたのお名前を聞いてもいいかしら?」
この前は聞きそびれてしまったし、名乗りそこねてしまったから、と問いかける。
あなたが答えても答えなくても少し待った後、問いかけを続ける。

「あなたとお話した後、別の人と『変わる事』について少し話したりして、聞きたいことがあったの。いいかしら?」

「あなたは、この音を聞いていたい、変わらずにいたいと思うことはある?」

「あなたと話していて、あなたにとっては正しいことより、悪いことより、変わらないことが大切なのでしょうと思っているのだけど、変わり続けるのはとても大変なことだと思うから、疲れたら良かったら私の店にでも休みに来てね」