Record

記録者: ミラ・ステラウィッシュ (ENo. 144)
Version: 1 | 確定日時: 2026-01-07 04:00:00

幾度も訪れた白い部屋で、今度はこちらが問いかける番と気付き、嬉しそうに夕日色の瞳を蕩かせただろう。
ノイズ混じりの返答を聞いて、相手が誰かを悟っただろう。ゆっくり頷いて微笑む。

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「あなただったのね、シロ。いえ、すみさんと言うのね。素敵な名前」

ゆっくりとあなたが浮かべる香りを嗅ぐように大きく息を吸ってうっとりとため息を付くだろう。

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「石鹸、ミント、シトラス、そうね、タバコでも人気の爽やかなフレーバーね。大丈夫、どんな匂いが好まれるかを知るのも大事な調査だから」

ありがとう、と微笑みつつ、あなたがもっと何か捻り出そうと考え込むなら楽しげにそれを見守っただろう。
自信なさげな回答を聞いて目を見張り、ふふふっと楽しそうに笑った。

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「新車の匂い…? まぁ、考えたこともなかったわ。独特の匂いよね。面白いかも知れないわ」

ルアルの街で車を持っている人々はそう多くないけれど、そのもの自体に想像はついた。
どうしたらその匂いを作れるだろう、と考え初めて首を振り、我に返る。

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「ありがとう。面白い発想をくれて。これから少し考えてみるわ」

そしてもし、いつかそれができたら、お店に嗅ぎに来てね、と微笑みながら部屋とともに消えていっただろう。