Chapter01-05

記録者: 御剣 陽介 (ENo. 20)
Version: 1 | 確定日時: 2026-01-04 04:00:00

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  ──カシャ


シャッターの音の後、あなたを向いていたレンズがふと向きを変える。
何か未知のことを認識した様子で、その後にまたあなたにひとみが向いた。

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「観察対象、最終質問を提示します」


この対話の終端が近いようだ。
不思議な白い部屋での対話は、何の説明もなく始まり、そして終わるらしい。

奇妙な観察者は感慨もなく告げ、一拍。

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──あなたは、何をもって“自らの存在に価値がある”と判断しますか?


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「それは役割でも、使命でも、功績でも構いません。
 また、価値は不要であるとする見解も有益な観測結果となります。

 あなた自身が、どの基準で己を“肯定”し、
 何をもって“無価値”とせずにいられるのか。

 その価値に他者を如何にして組み込んでいるのか、
 その内的構造を、開示してください」


──あなたは自らに〝どのような価値〟があると認識していますか?

 
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「当機は、あなたの答えを推論する事はできても──
 代弁する事はできません
 故に此度は、 あなた自身の言葉で語られることを要求します」
Answer
その質問に対して一瞬、目を細めて質問を噛み締めるように黙った。

それから、突然、右拳で自分の胸をドン、と強く叩いた。

「ははっ!ははははは!!」

大きな笑い声が部屋中に響く。いつもの調子で、照れ隠しみたいに肩を揺らしながら、歯を見せて笑った。

「俺の価値?そんな大層なもん、考えたこともねぇよ!」

笑いが収まると、急に真っ直ぐな目でこちらを見て、声を張り上げた。

「俺の譲れないものは『仲間』だよ!

「……あの四人がいる世界!それがなくなったら俺、不安がやべぇもん!」

少し照れくさそうに頬をかきながら、でも決して目を逸らさずに続ける。

「信頼とか絆とかクッセェ言葉で言うと恥ずかしいけど、要は『俺の大事な仲間は誰にも傷つけさせねぇ』ってこと!!」

拳を握りしめて、まるで目の前に敵がいるかのように睨みつける。

「状況が変わったって?敵が現れたらぶっ飛ばす!!それだけだ!」

最後に、もう一度胸を叩いて、にやりと笑った。

「……ま、こんな感じでいいか?恥ずかしいけどよ、これが俺の答えだ」