あなたの言葉を最後まで聴いて、
その魔女は口元の笑みをゆっくりと深めていた。
吊りあがった弧状はかえって不気味にも見えただろう。
それからぱっと目元も弧状を描き、
あなたが否定をせど肯定をせど、うんうんと頷いた。
ふ、と部屋の端が溶けて行くのが見える。
あなたはもう知っているだろう、
今回のトイカケはこれで終わりなのだと。
魔女もそれを察したのか、あなたにまた視線を戻してにっこり笑った。

「ふふっ、今日は楽しかったわ~~!
今日の事はしっかり覚えておくわね~~~!」
声は軽やかで、笑い声さえ含んでいるのに、どこか底知れぬ影を帯びている。
立ち上がろうと床に着けられる脚は、蜘蛛の足先のようでもあった。

「またいつか、貰いに行くから────」
次の瞬間、魔女の姿は白い部屋の空気に溶けるように、ふわりと消えていた。
……あなたも気付けば元の場所に戻れるのだろう。
ここトイカケはありません。回想や感想を自由に記入したりしなかったりしてください。