TOIKAKE
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Chapter07-05
記録者:
スキア・ノワール
(ENo. 28)
Version:
1 |
確定日時:
2026-01-04 04:00:00
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── 夢を答えた場合
魔女はあなたの言葉を聞いたあと、
ぱち、と仮面の奥でまばたきをした。
その一瞬だけ、光の反射が仮面の縁に走る。
「おっきい夢も、大歓迎って言ったけど──
そんなに素敵なの出してくるなんて~!」
今までと同じ、はずの声。
けれど、どこかだけ違う。
楽しそうなのに、少しだけ――静かだ。
魔女は脚の揺れを止め、
椅子の上で背筋を伸ばした。
三角帽子の影が、仮面の白を深く縁取る。
「いい夢じゃなぁい?
うんうん、すっごく“それっぽい”わ~~!」
くすくす、軽快に笑いながらも、
その指先はあなたの方へ向いている。
触れない距離で、絡め取るみたいに。
「──もし、その夢を叶えてあげるって言ったら?」
「あなたは、ワタシに手を伸ばす?」
──あなたは自分の夢を他人に委ねようと思いますか?
── 夢を答えない場合
「あらそう?ざーんねん!」
一瞬張り詰めた糸が緩んだような感覚。
あなたは危険な橋を通らない、賢明な選択をした。
それが意図してでも意図せずとも。
「いいのよいいのよ~、無理に言わせる趣味はないもの!
無いんだったら勿体ないな~~とは思うけれどもね!」
くるり、と椅子の上で身体を揺らし、
三角帽子の先がふわりと弧を描く。
「そしたらまた雑談に戻っちゃいましょ!
あなたが今いちばん“欲しいもの”ってなぁに?
ちゃーんと形あるやつでいいわよ~?美味しいご飯とかでもいいし!」
──あなたの欲しい物はなんですか?
Answer
「一番欲しいもの?」
「俺が欲しいのは
ものではない
から、無いと言っておこう」
「戻ってきてほしい奴ならいるがな…」
それ以上は答えなかった。