あなたの答えが空気に溶けると、
魔女は帽子の先を揺らしながら、ふんふん、と大げさに頷いた。

「暇な時間って、“余白”みたいなものなのよねぇ~」

「やることが無い時にこそ、
ほんとの願望ってぽろっと出ちゃうものだったりして~?」
なんてことを疑問形で、わざわざ大きな声で宣った魔女は、
まるで何かを手繰るように自らの手を緩く握る。
──糸を引くような動きだ。

「じゃあじゃあ次は~~」

「スキアちゃんの“夢”って、なぁに?」
じ、と仮面の向こうの視線があなたに留まる。
まるでそれが彼女にとっての本題のように。
──言葉の調子は、今までの雑談の通りであるのに。

「あ、夜に見る方じゃなくて将来こうなりたい!みたいな方の夢よ~!!」

「叶うとか叶わないとか、今はどーでもいいの!
どんなおっきい夢だって構わないわ~~!」
──あなたの夢は何ですか?