
ひとみん
「やらかしかねないって…もしそうだったら責任取ってくれるんだよな?」
なんて、ちょっと不安になって問いかけてみる。
いやまあ、本人によるとそもそもが違うみたいだし、今のところ別に実害はないから、特段気にすることはないんだろうけど。

ひとみん
「で……異世界との関わりがあるか、今の状況をどう思ってるか、だっけ?」
異世界…なんて、正直存在すら考えたことなかった。
て言うか、異世界なんかあったら、こっちの世界になんらかが干渉してきてたっていいんじゃないか。
そもそも、それがあるのって小説の中だけだろう、今流行りの異世界転生ものとか。
色々巡ったけど…まあ、率直なものを好むんだろう。
とりあえず私は、思ったことを言ってみることにした。

ひとみん
「率直に言うけど、正直異世界なんか無いと思ってる。少なくとも今も、昔も。…だって、別にあんたがコスプレしただけの少年じゃないって証明は…ここではできないんだろ?」
そう言いながらも、彼が自分とはまるで違う存在と言うことを薄々私は感じ始めてはいた。
ちょっと意地悪だったかな、なんて思いつつ。
率直な感想を求めてきているのは向こうだし、気にすることもないか。

ひとみん
「で……これにどう思ってるか、って話だっけ…そうだな…」
まあ、言ってしまえば、本来で言えばあり得ないことがたぶん、ここで起きているのだろう。
交わり得ない人同士が、ありえない空間で交わり合っているという。
でも、正直なところ私としては、回数も重ねれば特段、変なことじゃなくなってくるわけで。
ただ私は、こう言う変なことに慣れちゃってる節はあった。
そこはちょっと彼には、率直な感想を聞かせてあげられなくて申し訳ないかも。

ひとみん
「ちょっと変な感じはするが…それぐらい、かな……」
流石に、こんな空間、夢じゃなきゃ一体なんなんだと。
ただ目の前にいる彼は、これが夢じゃないことを示唆しているような、そんな素振りを見せていて。
正直、私もこの空間がなんなのか、夢ではないことを疑い始めていた。

ひとみん
「だって、夢みたいな癖に、知らない人がこんなしっかり人格を持って出てくるんだしさ。」
だって、夢なら、ここまではっきり覚えてることがあるのだろうかと。
私は今までのこの空間の出来事を、昨日、一昨日、まるでその日があったように認識していて。夢なら、夢と思えば、そこで忘れられるだろうに、この空間だけはそうじゃなくて。
ただ、正直、わからないことをいくら考えても埒が開かない。今は、また彼の問いを待つことにした。