
「どんなもの…ですか」

「私は、そこに『存在する』ことが私の種族にとって『生きている』ことです。ただそれは、肉体が生命活動を停止するのとは、少し違います。
なので、それは恐れるものでもなんでもないです」

「成長して、老いて朽ちていく、生命体のプロセスとは違って、そこに存在し続けられる限りそこにいます。この姿も、めいめいが好んだ姿形にしているだけですし…。
記憶の維持はできますから、そこにエネルギーを割けなくなってきたら『消滅』が近付いたサインとなるのでしょうが…。私たちはそれすらも、補うことができるものなので」

「そうなんだ?僕はそういう話、あまり知らなくない?」

「はい、貴方はとても人間族に近いため、貴方には肉体に近いものが存在します。ですから人間の世界の知識を貴方に与えていまして、それを学ぶのが貴方にとって暮らしやすいだろう、というのが、私たちの種族の精霊長の判断です」

「そうなんだ、それで『人間とともに暮らしなさい』て言われたの?」

「そうですね。貴方であれば人間とともに暮らしても同等のことができるのと、上層部の見立てでは、子を成すことも可能なのではと言われています。まあ…無理に作らせることも出来はしますが…そういう贄のような使い方ではなくて、きちんとした子孫を作れるという意味ですね」

たまにはっきりいうな…という顔で、赤面しながら悶えている。