
「へぇ~~~~!!
とっても興味深いわ~!!」
リアクションとしてはオーバーすぎるとも感じるだろう、
楽しそうに笑うその顔の本心を窺うのは難しい。
魔女は指先で空をなぞるような仕草をしながら、フェルヴァリオの言葉を数度
反芻してから頷いた。

「じゃあ次は、特技とかはどーお?」

「得意なことでもいいし、昔よくやってたことでもいいわ~。
誰かに褒められた事があるやつとかね!」

「特技……?」
少し思案して、フェルヴァリオの肩を軽く上げる。
答えよりも、自分の立場を受け入れるような、淡い諦観がにじんだ。

「上手じゃなくてもいいのよ?
出来る“つもり”でも大歓迎~~!!」
悪意も害意も感じさせないのに、
まなざしだけは何かを狙っているようにも見えて来る。

「錬金術……だと思う」
「理論を理解するのは、わりと得意かな」
指先を見つめて、思い出すように。

「あと……材料を刻むこと。
均一に、癖なく刃を入れる順番とか、繊維の向きとか
誰かに褒められたのは……やっぱり錬金術関係だけど。
他には黄金林檎を、綺麗に作れるよ」
考えを整理するかのように息を吐き、視線が宙を泳ぐ。
言葉がゆっくり口をついて出た。

「誇るほどでもないよね」
「手順が分かってて、条件が揃えば……できる」